-紫翼-
起章:はじまりの春

09.死刑囚が絞首台に向かう時の心境



 別段、変わった店でもない。小奇麗な何処にでもある喫茶店。俺たちはそんな店の窓際に座ってメニューを眺めていた。
 てっきりキルナが案内するところだから入り口に落とし穴とかがあるとか、肌が緑色の未確認生命体が給仕してくれるとか、そんなところを想像してしまったのだけれど。
「あなた、あたしを何だと思ってるの」
「キルナ、人の思考を読むな」
 メニューを見ても、特に変わったところは見受けられない。一方キルナは意気揚々と本日のランチメニューを品定めしている。
「――あっ」
 突然声がしたのは、少し離れた場所からだった。
「ん?」
 都市の人口が減る季節の昼すぎ、俺たち以外の客はほとんどいない。だからきっとその声はこちらに向けられたものだと思って、反射的に顔をあげる。
「……な」
 そのまま、凍った。
 あちら方も、凍っていた。
「セライム、オーダーお願いね〜」
 キルナだけが何事もなかったかのように軽くメニューを振る。
 ――そう。そこには、喫茶店の制服を着たセライムがお冷やを盆に乗せて、この世の終わりを見たような顔でこちらを凝視しているのだった。
「せ、セライム!?」
「ゆ、ユラス!?」
 声が見事にハモる。華やかなオレンジ色の衣装を着たセライムの頬が一気に紅くなった。腰まで流してあった金髪も、今は高いところで結いあげてある。そのお陰で昨日と雰囲気が全く違った。
「ななな、き、キルナ! お前だな!? ここにはあまり来るなと前々から言っておいたのに……!」
「あらセライム。今はお仕事中でしょ? 客にそんな態度はどうなのかしら」
「うっ……」
 いけしゃあしゃあとかわすキルナを前に、セライムは不服そうに口を噤む。どうやらセライム、この店で働いているようだ。
「それに今日はユラスを案内してあげてるの。だっていうのに何もない店に案内したらつまんないでしょ?」
「う――わ、わかった。では客として真剣にもてなそう」
 セライムは何か言いたげだったが、諦めたように頷いた。こほん、と一度堰をすると、盆に乗っていたお冷やを机に置く。かなり手際が良かった。
「ご注文はお決まりですか?」
 ――こいつ、随分この仕事が長いとみた。見るからに慣れている様子だ。
 キルナと俺からオーダーをとると、ほんの少し恥ずかしそうな顔を一瞬だけ見せて、「お待ち下さい」と言って去っていった。もちろん小走りで。
「あらら、よっぽど恥ずかしかったのね」
 にやにやと人の悪い笑みを浮かべるキルナ。今キルナの頭に悪魔の角が見えたとしても、俺はきっと驚きはしまい。
「こんなところで仕事してるんだな、あいつ」
 第一印象があの夜の雰囲気だった為に、正直これには驚いた。するとキルナは意外そうに目を丸くする。
「今は稼ぎ時じゃない。せっかくグラーシアが空洞化して仕事もありあまってるんだし」
「お前もどこかで働いてるのか?」
「ええ、これから夜まで役所で事務の手伝いよ」
 そういえば会った時もおやつ時まで暇だ、と言ってたっけか。思ったより皆、働き者のようだ。
「で、あなたは?」
 まるでキルナは、今日の晩飯何?と訊いてくるかのように、何気なく小首を傾げてみせた。
 きっと、俺は何処で働いているのか、と訊いているのだろう。それはまるで、俺が働いていることが当たり前だと思っているかのように。
 ……はて。
「働かなきゃいけなかったのか?」
 もしかしてグラーシア学園の生徒たちは全員労働の義務が課せられているのだろうか。まずい、先生から貰った書類とかあまり目を通していなかった。
 瞬間、――そう、俺の言葉がキルナの耳に届いた、その瞬間。
 ――キルナの顎が落ちたのを、俺は目撃した。
「……」
 半開きになった口から、言葉が失われている。
 時は、確実に止まっていた。
 まるで色を失ったような重っ苦しい空間だ。
 どうやら俺、かなりの爆弾発言をしてしまったようだった。
「あー、」
 ぽりぽりと頬をかきながら、とりあえず弁明だけしておくことにする。
「今の失言だったか。気を悪くしたんなら、謝る」
「……」
 最初、驚きを通り越して放心にいきかけたキルナの表情が、段々と『うわ、こいつ信じらんねえ』といわんばかりの呆れた表情に変わって。
「まさかとは思うけど――、あなた、働き口とか全く探してない?」
「サッパリ」
 嘘をついてもどうにもならないので、正直に答えた。
「……」
 キルナはどっと疲れたような顔をして、
「予想以上の大物ね、これは」
 盛大なる溜め息と共にそう漏らした。
「な、なんだ? もしかして働かなきゃ学園に入れてくれないとか?」
「んなわけないでしょ」
 絶対零度の鋭いツッコミを頂く。こいつバカじゃないの、と何よりもその顔に書いてあった。
 そしてキルナは、その表情を突然天使とも見紛う笑みに変えて、可愛らしく首を傾げる。ふわっと優しげな言葉が、その唇から漏れた。
「あなた、入学したら食費どうするつもり?」
 ……。
 ……。
 ……。
「なーーーーーっっ!!」
 俺は思わず両手を頭にあてて立ち上がった。
「わ、忘れてたー!!」
 そうだ。
 この学園は、全寮制。
 学費はほとんどが国負担。
 だけど。
 ――生活費がでるなんて話はこれっぽっちも聞いていないのだった。
「正直に言わせてもらうわ。あんた、アホね」
「飢え死にするー!?」
「大丈夫よ。とりあえず学園では必要最低限の生活は保障してくれるから、泣いて頼めば幼学院の給食をわけてくれるわよ。でも屈辱でしょうけどね〜、10歳児が並ぶテーブルにたった一人混じってご飯食べるなんて」
 まずは落ち着きなさい、といわんばかりにキルナは着席を促してくる。もちろん、悪魔の笑みを浮かべて。
「大体の連中は、故郷から仕送り受けてるから学業に専念できるけどね。あたしたちみたいな仕送りのない人間は自分で稼ぐしかないのよ」
 そういえば俺の保護者はフェレイ先生ということになっているんだっけ。先生に頼めば生活費の一つや二つ笑顔でぽーんとだしてくれそうだけど――、そんなところまで頼るわけにはいかないだろう、どうみたって。
「でも働くっていったって、どんな仕事があるんだ?」
「そりゃいくらでもあるわよ。学園の学生課で働き口の斡旋やってるから、そこにいけば色々紹介してくれるし。やるなら早くにやった方がいいわ、新学期が始まったら他の生徒にいいとことられる可能性が大よ」
 そんなところまで学園が補助してくれるのか。これは初耳だ。ともあれ、ひとまずはそこに駆け込むのが一番なようだった。
「そんなに騒いで、一体どうしたんだ?」
 そんなとき、ひょいと顔をだしてきたのはセライムだ。両手に出来上がった料理を持っている。同時にふわっと香草の香りが鼻をくすぐった。みるからに食欲をそそる鶏肉のソテーだ。
「わっ、春の新作?」
「ああ。店長が是非感想を聞かせてほしいと言っていた」
 どこにでもある小さな喫茶店だと思ったが、随分料理には凝っているようだ。彩り鮮やかに肉を縁取る野菜が見た目にもいい。
「そうそうセライム、あなた何処かいい働き先知らない? ユラスったら何も考えてなかったみたいなのよ」
 早速フォークとナイフを手にとりながらキルナが問う。セライムは一瞬きょとん、とした表情を浮かべて、
「ユラスの働き先か? ユラス、お前何か得意な分野とかあるか?」
「むー」
 俺はフォークをくわえながら色々と思考を巡らす。俺にでも出来そうなことといえば――。
「あまり力仕事は向いてない気がする」
「力仕事は給料が高めなんだがな――、……あ、そうだ」
 セライムは何かをひらめいたかのように言って、頷きと共に力強く笑った。
「なあキルナ、鷹目堂はどうだろう?」
 セライムの提案に、今度はキルナがきょとんとする番だった。
「え……あそこ?」
 そうして微かに不可解そうな顔で訊き返す。どうも大賛成とはいいがたい表情だ。……ってちょっと待て、なんか不安だぞ、それ。
「ああ。ほら、あそこ前はアナトール先輩がいただろう? でもアナトール先輩、今年の卒業生だったじゃないか。お陰でこの前行ったら人手不足で困っているようだったんだ」
「あの先輩、マリンバで働くって意気込んでたものねえ……」
 料理を口にしながらキルナは、俺に意味ありげな視線を送ってきた。なんというか、諦めの目というか、哀れみの目というか――。
「なあ、タカメドウって一体何なんだ?」
「キルナに紹介してもらわなかったか? 大通りにある古本屋だ」
 そういえば、歩いている時にキルナが古本屋があると口で案内していた気がする。そこが例の鷹目堂なのか。
「都市じゃ一番規模の大きい古本屋よ。学生なら在学中に必ず二度はお世話になるってくらい」
 キルナがその古本屋について捕捉してくれた。聞いている限りでは普通の店っぽいが……?
「接客や本の整理をしたりするくらいの仕事だ。問題ないだろう? ああ、給料はかなり良いと先輩が言っていたぞ。ハーヴェイさんは、見かけによらず義理堅いんだ」
 どうだろうと訊いてくるセライムに、俺は唸りながら鶏肉を一切れ口に放り込んだ。じわっと広がる肉汁が非常においしい。
 古本屋、ということはセライムの言う通り毎日重労働をするわけでもなさそうだ。給料はいいというし、様々な書物を扱うというのは中々楽しそうだ。
「むー、悪くないかもな。後で行ってみるか」
「なら私が案内しよう。今日は夕方までで終わりなんだ」
 ありがたいことにセライムがそんなことを申し出てくれた。


 ***


 夕暮れ時になると、空には段々と雲が浮かびはじめていた。きちんと整備された道には長い影が落ち、セライムが歩くのを揺らめくようにして追っている。先生の自宅から大通りまでの住宅街は夜の到来を目前にして、ひっそりと静まり返っていた。
「すまない、少し遅くなってしまったな」
 セライムは目立たないベージュの服装で俺の隣を歩く。キルナがもっと派手なの着ても似合うのに、とぼやくくらいに落ち着いた姿だったが、飾り気のないその服装はセライムの気質によく合っているようにも思えた。
「いや、どうせ暇だから大丈夫だ」
「そうか、それは良かった――あ、そうだ」
 セライムはふいに何かを思い出したように肩からかけた鞄に手を入れた。何だろうと見ていると、色鮮やかな棒付きの飴がでてくる。
「さっき店長がくれたんだ。沢山貰ったから一つどうだ?」
「おお」
 棒の先についた紙に包まれている丸い飴が、夕日に照らされて橙に染まっていた。甘いもの、と思った瞬間に自然と頬が緩む思いがして、俺は遠慮なくその一つを貰った。
 包みをといて頬張ると、林檎の甘い味が広がって心を落ち着かせる。
「うまいな」
「ああ、あの店長はまだ私を子供扱いしてこんなものをくれるんだ。私ももう16になったのにな」
「うまいからいいじゃないか」
「――お前は素直な奴だな」
 呆れたようにセライムは笑った。そこからすぐに大通りに至り、昼間にキルナと通ったのと同じ道を辿る。
「珍しいんだぞ。高等院から編入してくる生徒は」
 ふいにセライムはそんなことをぽつりと言った。
「そうなのか?」
「ああ。編入生がでない年だってある。大体受かって一人、二人くらいだ」
 そういえば、受験生の絶対数も結構少なかった気がする。
「クラスの皆も、編入生が入ったって噂で持ちきりだった」
 ふふっと笑って斜め前を歩いていくセライムを、飴を舐めながら眺める。
 波打つ濃い金髪が風と戯れる。石畳を蹴る足取りは、小気味良い音をたてて軽やかだ。きっとこの大陸の出身なのだろう、彫りの深い顔立ちをしていると思った。そこには昔の物語にでてくる騎士のような品がある。この容姿と同じように、何処かの良家の子なのだろうか。
 ――この家に来る人は、ほとんどワケありだからね。
 ぴりっと、どこかでそんな声が木霊していた。
「さあ、ここだぞ。大きいだろう」
 ほどなくして俺たちは、大通りに面した二階建ての本屋に至った。舐め終わった飴の棒を未練がましく咥えていた俺は、それをやめて目の前の建物を見上げた。古めかしい造りをしていて、看板に『鷹目堂』と大きく書いてある。
 他の建物と同じく白塗りの壁だが、窓から覗くのは古い本棚とそこに陳列された本の山だった。
「この学園が創立した頃からあったらしい。今はハーヴェイさんという人が主人をやっているんだ」
 開店中、と札がかかったドアノブを捻って、セライムは先に中に入った。
「安心しろ。私が話をつけてきてやる」
 最後にそんな頼もしい言葉を残してくれた。でもセライム、なんかそのセリフはまるで殴りこみに行くみたいだぞ。
 扉は微かに開いたままで、中からセライムが主人の名前を呼んだのが聞こえた。それからニ三、どんな内容かは分からないが言葉を交わすのがわかる。
 しばらくして、俺を呼ぶ声が聞こえてきた。少しばかり緊張を交えて、俺は返事をして扉を開いて、中に入る。
 扉を潜り景色が開けると共に、ふわっと古い紙の匂いが立ち込めた。中は壁という壁、また棚という棚に大小様々な本がずらりと並んでいる。表で受けた印象よりもずっと広い。全体的に良い意味で古ぼけた感じのある、長年学園の生徒を支えてきた古本屋にふさわしい佇まいだった。
 そして丁度扉を入って右手、セライムがいる会計所の辺りには、未整理らしき本の山がうず高くいくつも積みあがっていた。まさに本の海だ。
 んでもってレジのカウンターごしに座っている見るからにヤクザっぽい大柄な人が、この本屋の主人なのだろう。
 本屋の主人、なのだろう。
 本屋の、主人、なの、だろ……、
「なんだユラス、白目なんか剥いてどうした」
 セライムが優雅に首を傾げてくれる。
「そうだ、お前ハーヴェイさんと面識があったそうだな」
 丁度良かったじゃないか、とセライムはにっこり笑った。
 その笑顔の向こう。
 レジが置いてあるカウンターの、そのまた向こう。
 明るい黄色のエプロンをして椅子に座っていたのは、――今日の昼、俺を助けてくれたあのおっちゃんだった。
「あ、ななななな、な」
 キルナ。
 なぜ、お前はセライムを止めてくれなかったんだ。
「ひひ昼間はどうもお世話に……」
 おっちゃん――ハーヴェイさんはどっかりと椅子に腰掛けて、座った目でこちらを見ていた。そうして、その丸太のような腕をもたげて、人差し指をちっちっと折り曲げた。つまりはこちらに来い、ということなのだろう。
 俺はこのまま店を飛び出して地平線の彼方まで走り去りたい衝動を必死でこらえて、恐る恐る足を踏み出す。死刑囚が絞首台に向かう時の心境って、こんな感じなのだろうか。
 するとハーヴェイさんは引き出しの中から一枚の紙を取り出して、机に置いた。
「書きな」
 トントン、と指で叩かれたそれはこの古本屋の求職書だ。ガクガクと頷いてペンをとるしか出来ない哀れな俺である。
「こんな奴ですが、いい奴です。好きなだけこき使って下さい」
 横でセライムが好き勝手に言ってくれていた。俺の働き先はここで決定のようだ。――俺の選択権など針の先ほどもないままに。
「セライム、とりあえず恨むぞ……」
「何か言ったか?」
「いえっ、なにも全くそりゃミジンコもびっくり! 紹介してくれたセライムには何と礼を言ったらいいのか」
 ハーヴェイさんの低い声に慌てて訂正する。
「気にするなユラス。まだお前、都市に来て日も浅いのだろう? 何か困ったことがあったらいつでも相談にのるからな」
 心温まるセライムの厚意を横で聞きながら、俺はこれからはなるべく相談などは別の人間にしようと固く決心するのだった……。


 ***


 フェレイ先生宅での食事は、料理好きな生徒が調理場を好き勝手に使って作っている。それらをまた好き勝手に住み着いた住人たちが食べていく。広間はいつも賑やかで、入りたての幼い生徒から上級生まで様々な子供たちが思い思いの時間を過ごしている。
 だがその日の夕食後、賑やかな部屋を早々に後にした俺は、フェレイ先生の書斎を訪れていた。
 フェレイ先生は見かけ通り子供に好かれる性格をしているので、この時間は広間で小さい子に本を読み聞かせたり上級生と話したりしていることが多い。しかし今日、こうしてこの時間から書斎に入っているのは――俺と二人で話すためであった。
 椅子を勧められて座ると、すぐに先生は紅茶をだしてくれる。キルナ曰く、フェレイ先生の書斎に行って紅茶が出てこなかったら次の日は天変地異が起こるらしい。確かに本当に起こりそうである。
 だが今日の紅茶を飲んでいる先生の表情はどこか難しげだ。
「とりあえず、大体のところは探してみたのですけれども……」
 先生は、机に向き合う形に座った俺の前に、いくつかの資料をだしてくれた。それは国内の主要都市の失踪者リストだ。
 ――そう。俺の身元についてである。先生はあの手この手で俺の出身地を探してくれていたのだ。だが、その結果は何よりも先生の表情が物語っていた。
 俺が目覚めたときにつけていた名前の彫られたプレートや白い服装からして、病院にいた可能性があるのではないか、という推理で探してみたが、それも駄目だったらしい。今のところ、情報はゼロに等しい。俺の正体は不明のままだ。
「ユラス君の髪の色から、ディスリエ大陸中部の出身の可能性もありますからね。今度はそちらをあたってみるつもりです」
 頑張りましょう、と先生はふんわり笑ってくれた。
「ありがとうございます」
 頼もしいとしか言いようのない言葉に、俺は素直に頭を下げた。時間さえかかりそうだが、この分だと本当に先生が俺の出所を見つけてくれるかもしれない。
 すると先生はふっと一瞬目を伏せるようにして、しかし次には俺を真っ直ぐに見据えて頷く。俺は、もう一度先生に礼を言ってからその場を辞した。先生はそのまま書斎で仕事のようだ。
「……ん?」
 後ろ手で扉を閉めて、違和感に気づいたのはその時。
 不意に背中を触られたときのような――ざわりとしたこの予感は一体何だろう。
 ふと、思う。
 ――俺は、何か大切なことを見落としてないか?
 目覚めてから――今までの間に。
 とても、とても、大切なことを。
「……」
 しばらく考えて、やめた。おかしなことなどあるわけがない。妙な感じがするのは、疲れのせいだろう。
 だから小さな予感を一笑に付して、俺は首を振り歩き出した。もちろん向かう先は、今頃ソファーでくつろいでいるであろうこれまでに出会った仲間たちの元、だ――。




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