-黄金の庭に告ぐ-
<第一部>7話:少年と豊穣の巫女

02.少年、巫女と戦う



 慌てて奥から飛び出してきた女官によって、ベルナーデ家の男たちは神殿の一角に設けられた庭園に案内された。優しい風の吹きぬける庭園は、階上だというのに美しい緑が咲き乱れている。臥床に囲まれた卓にも、干し果物を中心に色鮮やかな実りが盛り付けられていた。まさに豊穣の巫女の住まいに相応しい装いだ。
 そう、『優雅で』『清らかで』『淑やかな』巫女の住まいである。
「ほんとごめんなさいねー! わたしったら、すっかり寝坊しちゃって」
 臥床に腰掛けたテアナルディア――ナディアの愛称で呼ばれる豊穣の巫女は、満面の笑みでぺちぺちと自分の額を叩いた。すらりと背が高く切れ長の目をした巫女専属の女官ダリアが、後ろから巫女の髪に櫛を入れながら、すまなさそうに会釈する。
「こちらの管理不届きです。誠に申し訳御座いません」
「ちょっと人を子供みたいに言わないでよ」
「子供でしょうが、十分に」
 すげなく言い返された豊穣の巫女は、唇を尖らせて足をばたばたさせた。
 『優雅で』『清らかで』『淑やかな』――否。もう言うのはよそう。
「……」
「フィラン、何黙ってんだよ」
「僕の考えてた豊穣の巫女って、もっと、こう」
「忘れろ」
「……はい」
 小声で呟いて顔を覆う若者の背を、ジャドは哀れみを込めて軽く叩いてやった。
「あら、あなたがベルナーデ家の新入りさんね!」
 若者の夢を見事に打ち砕いた豊穣の巫女ナディアは、フィランを見て目を輝かせた。ぱちん、と両手を合わせて身を乗り出してくる。
「聞いたわよ、暴れ馬を乗りこなしたんでしょ」
「……はい、どうも」
「元気ないわねぇ、ほら、これ食べてよ。結構いけるのよ」
 ずずっと干し果物の籠を差し出され、フィランは曖昧に頷いた。巫女の爛漫な笑みは、彼にとってちょっと眩しすぎる。
「相変わらずだな、巫女さん。最近はどう――」
「そーなのよ、ちょっと聞いてー!?」
「がふっ!?」
 突然立ち上がったナディアはジャドに掴みかかってまくし立てた。
「今年って嵐が少なかったじゃない? わたし、なんとなーく分かったんだけどちょっと不安だったから宣託に入れなかったのよ、こんなんなら言っとけば良かったと思って! もー、これが老いってやつなの? そーいうことなの!?」
「お、落ち着け! アンタが元気なのは分かったからよ!」
 詰め寄られたジャドがのけぞりながら豊穣の巫女を押し返す。すると、レティオが怪訝そうに眉を潜めた。
「嵐が少ないことも分かっていたのか?」
「んー、雰囲気だけどね。間違っちゃうといけないし、言えなかったのよ」
 ナディアはすまなさそうに眉尻を下げた。
 豊穣の巫女。魔術の都リュケイアより帝国各地に遣わされる彼女らは、具眼と呼ばれる特殊な目を持ち、未来の天候を占う役目を負っているのである。年に一度、春になると帝国各地の豊穣の神殿では聖なる儀式が執り行われ、そこで豊穣の巫女は一年の天候を『視る』のだ。巫女の視た一年の気候は宣託として民に告げられ、旅人や農夫にとっての貴重な情報になる。
 勿論、視るといっても詳細な天候が見えるわけではなく、通常の都市だとせいぜい「今年はちょっとあったかい」「雷が鳴る日があるかも」といった大まかな宣託でしかない。しかしヴェルスのような周辺都市の口を賄う農業都市にとって天候ほど重要な情報はないため、とりわけ冴えた目を持つ巫女が派遣されるのだ。ナディアは十三歳でヴェルスに遣わされて十二年、雨量や気温の変動をぴたりと言い当ててきており、飾らない性格も相俟ってヴェルスの人々から深く愛されているのだという。
「……どのように見えているのだ?」
 巫女の力に興味を持ったのか、レティオが続けて問うと、悪戯っぽく笑ったナディアはぱっちりとした瞳で少年を見つめる。
「この目でね、じーっと視てると見えてくるの。こうやって、じーっと」
 具眼と呼ばれる、人に見えぬ未来を読む瞳。それは一握りの人間に生まれつき齎される神の祝福とされている。見た目は常人と変わらないが、未来を読むそのとき、具眼の瞳は七色の色彩を放つのだという。ナディアの宝玉のようなハシバミ色の眼に見つめられて、レティオは僅かにたじろいだ。
「あなたの未来も見えるかもね?」
「っ?」
 ぞっと目を剥いたレティオが身体を横にずらすと、ナディアはけらけらと髪を揺らして笑った。
「うそうそー! そんな大変なものは見えないわよ。未来が見えるっていっても、やっと空模様が分かるくらいだし、視た日はすんごい頭痛くなるし吐くし倒れるし七日くらい生死の境を彷徨うって感じで大変なのよー! もー!」
「……満面の笑みで言うことじゃねぇだろオイ」
 巫女の大変すぎる仕事ぶりに顔を引きつらせるジャドである。
「まっ、これもヴェルスのためだからね! 結果オーライ、わたしは今日も元気です!」
「で、そんだけ元気ならオレたちに何の用だよ?」
 ぴくりとナディアは肩を跳ねさせた。やや気まずげに臥床に掛けなおし、干し果物に手を伸ばす。するとレティオが気を取り直したように続きを担って口を開いた。
「先に断っておくが、この者たちは見て分かる通り負傷している。荒事には役に立たない」
「オイ」
「ちょっと」
 矜持を傷つけられた年上二人に睨まれても、若い貴族は何処吹く風といった具合で続ける。
「巫女殿の元にこのような粗悪品を遣わすことはベルナーデ家としてもお詫び申し上げたい。しかし今はこちらも慌しい状況にある」
「コラ」
「あのね」
 粗悪品呼ばわりの男二人は青筋を浮かべるばかりである。
 ナディアは干し果物を指でいじりながら、申し訳なさそうに目を伏せた。
「知ってるわ。忙しいのに呼んでごめんなさい。でもね、……その、多分、そんなに戦ったりはしないと思うから」
「だからなんなんだよ、用件ってのは?」
「うん、あのね」
 つんつんと両人差し指をくっつけたナディアは、深刻そうに上目遣いで男たちを見上げる。
「ちょっとだけ、傍にいて欲しいの」
「……はい?」
「出るのよ」
 目を点にする男たちを前に、都市中の民から畏敬を集める豊穣の巫女は、ぽつりと呟いたのであった。

「お化けが、出るの」


 ***


 十六歳になったばかりのレティオは、己の人生について考えていた。
 彼の父は地方貴族の身でのし上がり、本国の最高決定機関でもある元老院の議席まで与えられた英傑であったが、謀反という逃れられぬ罪を犯し、秘密裏に討ち取られてしまった。その余波で本国の屋敷を奪われたギルグランスとレティオは、故郷に逃げ帰ることを余儀なくされた。しかしレティオは、こんな田舎で議員となって一生を過ごすつもりなどはなかった。
 軍事国家である帝国ファルダにあって、辺境の貴族が成り上がるには軍に入る他にない。故にまずは軍に潜り込むことから始めなくてはいけない。しかし例え軍に入れたとして、反逆者の息子がどのように受け入れられるのだろうか。父の裏切りは帝国の極秘事項ではあるが、数少ない真実を知る者はレティオを消そうと目論むかもしれない。それに州都で見た通り、本国の貴族たちの中にはベルナーデ家を妬む者もいる。どちらにせよ、茨の道を進むことになるのは明白だ。
 強くならねばならない。胸に手をあてて、レティオは叔父の佇まいを脳裏に浮かべた。文武に長け、その背に数多の信頼を担う叔父のようになりたかった。だからこそ、この足は止まってはならないのだ。古びた都市から飛び立つ時期を見定め、またその日の為に鍛錬を怠ってはならない。
 さて、とそこまで一通り逡巡したレティオは、初めの疑念に立ち戻った。

 何故、自分はお化けを探しているのだろう、と。

「これも鍛錬なのか?」
「え?」
 呟いたレティオに、ナディアは不思議そうに首を傾げた。
 そう、この豊穣の巫女の依頼が問題なのである。

 お化けが出る、とナディアが口にした瞬間、当たり前だがベルナーデ家の男たちは一斉に立ち上がった。
「はぁ、お化けぇ!? 巫女さんアンタいくつだよ!?」
「なっ、乙女に年齢きくなんてご法度じゃない!? でもいっとくけどまだ二十五のピチピチよ!」
「二十五でピチピチはちょっと際どいですよ、ナディア様」
「あの、年齢云々よりもそのお化けってのは」
「そーなの大変なの超怖いの! 突然家具の位置が変わってたり、壁のタピストリの女神様のほっぺたにくるくるが落書きされてたり、祭儀用の小麦が全部ピンクに染まってたり!」
「なんだ、その地味な嫌がらせ」
「単なるイタズラじゃないですか」
「違うのよーー! わたし、この前厨房の近くで見ちゃったんだから! 夜な夜な通路の明かりに照らされて、薄い影がふらふらーって」
「ナディア様、また夜につまみ食いに行ったんですね?」
「ぎくっ!?」
 騒ぐ面々を見やりながら、レティオは早くこんな都市出たいと強く感じていた。

 と、そんなこともあって、巫女の為にお化けの正体を確かめることになったベルナーデ家一行である。ナディア本人は「落ち着くまでちょっと傍にいて欲しいだけ」とのことだったが、そんなことをするくらいならさっさと原因を突き止めてやると全員一致の結論に至ったのだ。まずは神殿の調査のため、それぞれ悪戯をされた現場を見にいくことになった。
 レティオも供え物の麦が奇抜な色に染まったという祭壇付近を見回ったのだが、これといって不審点もなく、気がつけば懊悩にふけっていたのだった。そんなときにナディアがやってきたのである。
 するとナディアは何を思ったか、にんまりとして階段を指差した。
「ねえねえ、そこでお姉さんとちょっと話しましょうよ」
「……」
「あれ、いまどきの若い子ってこういう文句に弱いんじゃなかったっけ?」
 黙っているというより言葉を失っているレティオを前に、ナディアは頬に人差し指をつけたが、気を取り直したように少年の腕を取った。
「っ!?」
「ふふ、若い男の子ってかーわいー! ちょっとだけちょっとだけ!」
 身の丈ほどもある黄金の錫杖を持ち歩くだけあって、妙に力がある。ぐいぐいと引っ張られて、祭壇に続く広い階段の端に並んで座らされた。巫女とはいえ女性をこんなに傍に置くのは初めてで、レティオは僅かに赤らんだ頬を反対方向に向けるしかない。これも鍛錬だ、鍛錬。
「ねーねー、恋人いるの?」
 ぶほっ。
 レティオは噴いた口を押さえて咽こんだ。何を言うのだこの女は。
「……いない」
「えーっ。だってこの前成人式だったんでしょ? もういるでしょうに一人や二人、もしかして十人とか!? すごいね!?」
 頼むからこの女を止めてくれ。背後の女神像に祈るレティオである。
「十人もいないし、そもそも一人もいない。私はベルナーデ家の跡継ぎだ、そのようなことにかまける暇は」
「あれ、この前ギルグランス様は『恋人は星の数ほど』って言ってたわよ?」
 レティオは額に指をめりこませた。あの叔父は尊敬できる人物だが、女癖の悪さだけはどうしようもないのだ。
「そっか、これからが楽しみねぇ」
 下世話に頬を染めるナディアが何故腕の良い豊穣の巫女なのか、レティオには全く以って理解不能であった。そもそもこんな話をしているほど暇ではないのだ。深く溜息をついたレティオは、目を眇めてナディアを見返す。
「巫女殿。あなたは世間話をする為にベルナーデ家を頼ったのか」
「え?」
 害のない表情を向けられて無性に腹が立ち、レティオは口早に続けた。
「巫女殿には大変失礼だが、我々も忙しい。このようなことで呼び出すのは控えて頂きたいのだが」
 思うところを正直に告げると、ナディアは不意に口を閉ざした。叱られた子供のように膝を抱えて階段の下方に視線を向ける。
 言い過ぎたのだろうか。微妙な間に居心地の悪さを感じて、レティオもそれ以上は言葉を控えた。
 ナディアは暫く長い髪で横顔を隠して黙っていた。流石にまずかったと思い、レティオが声をかけようとしたそのときだった。
「……本国でね、痛ましい事件があったのよ」
 不意にナディアは呟いた。がらんとした日中の祭壇には明かり窓から日が注ぎ、静寂に満ちている。ナディアの翳った表情は、まるで手折られた花のように稚気を失っている。そして次の言葉を聴いて、レティオは息を呑んだ。
「豊穣の神殿がね、市民に襲われたの」
 声が怯えに震えている。背筋が寒くなる思いで、レティオは身体の向きを変えて問いただした。
「それは本当か」
 ナディアはこくりと頷いて、膝を抱えなおした。
「本国から、そういう通達が来たわ。まさか冗談でそんなこと言わないでしょう」
「何故だ。豊穣の巫女は天候を占う神聖な役割を負っているのに」
 ナディアは辛そうに顔を歪めると、静かな声で告げた。
「多分ね、国が揺れてるから。本国の治安は悪化する一方だと聞くわ。そこに洪水もあったでしょう、――きっと、怒りを向ける先が欲しかったのね。前もって大雨を予報した巫女様が標的になってしまったの、巫女が雨を呼び寄せたんだって」
「馬鹿な」
 レティオは拳を握って眉間にしわを寄せた。
「逆だ。その為の巫女ではないか。大雨を予測したのだ、いくらでも洪水への対策が取れたではないか」
「……それが、出来なかったのよ」
 ナディアは悲しげに首を振った。皇帝の悪政により混乱の只中に晒された本国では、巫女の宣託などに耳を傾ける余裕がなかったのだ。
「幸い、巫女様の命に別状はなかったと聞くわ。でも各地の神殿は警備を強化するようにって言われてる。神殿は、来る人を拒んではいけない筈なのにね」
 ナディアは巫女の象徴でもある黄金の錫杖を撫で、祭壇の上で微笑む女神の彫像を見上げた。供物を前に、女神はやわらかい眼差しで来る者を見下ろしている。
 レティオは後悔の念にかられて、ナディアから目を逸らした。本国の神殿が襲われたと知っても、このような辺境では警備を増強する人も金もない。女の身で神殿を守る巫女が不安にかられない筈がないのだ。
「……すまなかった」
「え?」
「出来る限りの力は尽くそう。フィランかジャドなら、今後も警護につかせられると思う。見た目はよくないが、腕は悪くない筈だ。私も空いた時間は顔を出そう。豊穣の神殿は必ず守る」
 間が悪そうに仏頂面で語るレティオの横顔を、ぱちぱちと目を瞬かせてナディアは見つめ、そして首を傾げた。
「えーと、ごめんなさい。勘違いさせちゃったわ」
 すっくと立ち上がったナディアは、悪戯っぽく笑った。
「あのね、少年君。あなたに頼みたいのは、今の話をギルグランス様にお伝えすること。こうやってね、定期的に本国の情報を伝えるためにあなたたちを呼んでるのよ」
「は」
 口を開きかけたレティオの前でぴっと指を掲げ、ナディアは続けた。
「いつもはオーヴィンに頼むんだけど、あのクマさんじゃなくてあなたを遣わしたってことは、ギルグランス様もいよいよあなたを信頼し始めたって証拠だから、伝えたの。おつかい、できますか?」
 最後はからかうように言われ、レティオは僅かに口元を引きつらせた。
「……それでは、神殿の警備の強化は?」
「ほへ? そんなのするわけないじゃない」
 巫女の晴れやかな宣言に、世界が真っ暗になったかのようだった。
「さっきも言ったでしょ? みんなが助けを請いにここに来るのに、警備を増やすなんておかしいわ」
「いや、本国の通達が」
「そんなの無視よ無視! どうせばれやしないわ。それにここの人、優しいし」
 そういう問題ではない。しかし突っ込む前に、ナディアは慌てたように手を振った。
「あ、でもだからってすぐに帰らないでよね」
 本国の神殿は災厄に襲われ、悪政を敷いた皇帝の倒れた帝国は未だ混迷の最中にある。そんな混乱にあって、豊穣の女神に愛された具眼の巫女は、高々と声を響き渡らせたのであった。
「お化けはホントにでるんだから!」
 レティオは今度こそ、額に指をあてて俯き、視界を暗くして現実から目を背けたのであった。
「ほら、あんな感じって――え、ね、ねえ少年君、いやっ、ほんとにでてるでてる!」
「え?」
 懊悩に耽っていたレティオは、肩を揺さぶられて顔をあげた。そのとき、上空に煌きの尾が横切った。息を呑むほどの高さがある天井に向かった影はすぐに消えてしまったが――レティオの脳裏にひらめきが走った。
「あれは、まさか」
「いやーーっ、やっぱりお化けだぁ! どうしよう!?」
「っ!?」
 立ち上がって影の去った方向を見極めようとしていたレティオは、抱きついてきたナディアによって思考を奪われた。普段は表情にでないが、レティオも男だ。女性に抱きつかれると、その、なんだ、調子が狂う。
「巫女様、何かあったん――」
 悲鳴を聞いて奥から駆け出してきたフィランは、こちらを見てぎくりとのけぞった。
「お、お取り込み中失礼しました!?」
「違うッ!!」
 レティオは巫女を引き剥がすと、ぜいぜいと肩で息をしながら上空を指差した。
「向こうの方に巫女が洪水で警備強化が横切ってだな!?」
 混乱で言うことが無茶苦茶である。
「お、落ち着きなさいレティオ。貴族たるもの、ある程度の女遊びは嗜みですが、ばれないようにやることも重要で」
「黙れ!?」
 目を血走らせて吼えるレティオである。
「あっ、新入り君! やっぱりこの神殿、お化け屋敷になっちゃったみたいなのよ!?」
 ナディアは長い髪を振り乱して錫杖を振り、レティオと同じ方向を指差した。
「え、えっと、一体どういうことなんです?」
「……」
 レティオは髪をかきあげて気を取り直すと、顎に手をやった。
「確かではないが……」
「なんです、レティオ。あなたもお化けを見たんですか」
「いや」
 短く否定して、レティオは影が去った方向を睨みつける。僅かに見えた煌きの尾――あれは尾ではないとレティオは思う。一つ、思い当たるものがあったのだ。図書館の書物で読んだ、あるものに。
 大きさや状況。己の目で見た事実を鑑みて、彼はその疑念を告げたのであった。

「あれは、妖精ではないのか?」




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