○シンデレラ
シンデレラ…スイ
魔法使い…ピュラ


シンデレラは昔は裕福な子でしたが、母をなくした後の父の再婚相手にそれはひどくいじめられていました。
しかし彼女(?)は何一つ文句をいうことなく家事を黙々とこなしたのです。それは完璧に。気味悪いくらいに。

そんな中、お城からの使いがやってきて、舞踏会への招待状を持ってきました。
しかしいじわるな継母たちはシンデレラの招待状を暖炉に投げ込んでしまいます。
可愛そうなシンデレラを置いて、継母たちは出かけていってしまいました。

そんな中で、シンデレラが明日の料理の仕込みをしていると、突然光の中から魔法使いが現れたのです。

「…どっから入ったんだ?」
「私は魔法使いよ。できないことはないの」
「そうか」
「シンデレラ、私が舞踏会に連れて行ってあげましょう」
「別にいい」
「ちょっとなにそれっ!!人の厚意を無視するってわけ!?てかあなたは舞踏会に行きたくないっていうの!?」
「ああ」
「なんでよっ!」
「家事してる方が好きだから」

…こうしてシンデレラは一生家事に精を出したそうな。

完。