ユラス・アティルド
魔術科考古学専攻/出身地不明
本編の主人公。彼の目覚めから物語がはじまる。
川のほとりで目覚めた彼は、以前の記憶を全て忘れてしまっていた。その後、グラーシア学園の学園長と出会い学術都市グラーシアに向かうことになる。
普段は底なしに明るく陽気で、周囲に呆れられるほど。考えなしの行動が祟ってどさくさに巻き込まれることも多い。また病的な甘党でもある。
だが彼にとっての記憶は完全なる空白。時折思い出す記憶の断片に恐怖を覚えることすらあり、己の記憶を本当に探るべきなのか戸惑っている。



セライム・ユルスィート
魔術科教育学専攻/出身地フローリエム南部
グラーシア学園の魔術科に所属している少女。さっぱりとした真っ直ぐな性格で物怖じをしない彼女は、多くの人々に好ましく映り知り合いも多い。
昔は人見知りをする性格だったらしいが、キルナたちと学園で長く過ごす内にそのような内気さが消え、今は笑顔も多くなった。
特に運動全般に長け、並大抵の足では彼女に追いつくことはできない。それと同じように思い立ったら一直線に行動してしまうので周囲を慌てさせることもしばしば。



キルナ・ディーンミル
魔術科教育学専攻/出身地イザナンフィ西部
グラーシア学園魔術科に所属するセライムの親友。
何でもそつなくこなし世話焼きである為、誰もに信頼されている。だが少々口調がきつく、油断しているとばっさりと酷いことを言い切られることも。しかしその実、根が優しい為にどうしても困っている人を放っておけない。
幼い頃に両親を災害で失っており、唯一の家族である双子の妹チノとの絆は揺るぎない。



チノ・ディーンミル
機工科工学専攻/出身地イザナンフィ西部
キルナの双子の妹で、グラーシア学園の機工科に所属している。
姉と違い落ち着きがなく口数も多い。それでいて毒舌さはしっかり姉と同じ腕前なので『いい性格』とよく評されている。
人に甘えるのが大好きで、キルナやセライムの本当の歳の離れた妹のように振舞っては時折我侭を言って困らせたりもする。



エディオ・ギルカウ
魔術科医学専攻/出身地フローリエム北部
グラーシア学園の魔術科で最も高いランクの一つにある医学を専攻している男子生徒。
口数が少なくぶっきらぼうで、人を寄せ付けたがらない空気を持つ。しかし学業面においては並々ならぬ努力をみせ、朝から晩まで研究室で過ごすことも多いので同じ部屋であるはずのユラスやスアローグでさえ顔をあわせる機会は少ない。



スアローグ・クシュラマ
魔術科化学専攻/出身地フローリエム北部
寮にてユラスと同じ部屋になる魔術科の生徒。皮肉屋で普段はのらりくらりとしているが、一度ペースが崩れるととことん深みにはまってしまう損な性格をしている。
だが面倒見は良い方なので、なんだかんだ言いながら何かと奇行の多い主人公をフォローすることが多い。実家は教会らしく、不幸な目にあっている人には十字をきっていたりもする。



フェレイ・ヴァレナス
出身地イザナンフィ大陸中部
第19代グラーシア学園長。世界にその名をしらしめる聖なる学び舎の学長である。
だがその実、本人はおっとりとしていて優しく、見ただけではまるでそのような地位にいる者には思えない。噂では学生時代はグラーシア学園にて主席をとるほどの学力を発揮していたらしい。
大の紅茶好きで、暇があれば書斎で本を読みながらお茶を楽しんでいる。ピーマンとセロリと病院が苦手。都市に長らく住んでいて、住宅街に一軒家を所持。客を招いてはやはりお茶会をするのが趣味であるらしく、彼の家に行って紅茶がでてこなければ次の日は天変地異が起こるとまでいわれている。



マーリア・オヴェンステーネ
出身地不明
グラーシアの南にある森の中、オヴェンステーネ家の邸宅に家主セシルスと共に住んでいる、年端もいかぬ少女。精巧な人形のような顔立ちをしていて、外見の年齢からは思いもよらぬほど落ち着きがあり聡明な一面も見せる。
普段はあまり自分から喋ることはせず、表情も乏しいが故に更に人形めいた印象を与える。家主であるセシルスには絶対なる信頼をおいているようだが……。



レンデバー・ロッキーニ
出身地フローリエム大陸
グラーシアで商売をしようとやってきた男。うまい商談を探して護衛のグレイヘイズと共に国内を渡り歩いているらしい。……が、実際は護衛が雇えるくらいに羽振りが良い富豪を実家に持つようだ。
本当に商売をする気があるのか分からないほどの勝手きままな態度で、よくグレイヘイズを閉口させている。へらへらしていて掴みどころがなく、物も人も問わず気に入ったものには目がない。




ハーヴェイ
グラーシアの大通りにある古本屋『鷹目堂』の主人

ティティル
グラーシアに住む少年

ミューラ
学園の保険医

レイン
学園高等院の教師

ヴィエル(ヴリュイエール)
第二考古学を専攻しているユラスの先輩

シア
第二考古学を専攻している女子生徒

グリッド(グロウディッド)
第一考古学を専攻しているユラスの先輩

ライラック
グラーシア学園理事長

オーベル
時折グラーシアを訪れる老人

ヘンベルク
有機合成化学研究室主任

ルークリフ
ヘンベルク研究室の助手

セシルス
グラーシアの南の森に邸宅を構える男

アナトール
マリンバに住む新米機工師でグラーシア学園の卒業生

ニフリス
マリンバにある工場の跡取り息子

グレイヘイズ
レンデバーの付き人

ダルマン
グラーシア学園教授

ボルドゥ
グラーシア国立病院の医師