それぞれが、何かを背負って。

誰もが、何かを背負って。

-Bitter Orange, in the Blaze-

主要キャラ紹介



まず印象に残るのは、炎よりも燃え上がる赤。
しなやかな野生の獣のような凛とした出で立ち。
16歳/女/身長:159cm
生年月日:秋桜の月23日
■ピュラとは愛称で、本名はピュルクラリア・サラクェル。
強気で勝気、大胆不敵で少々攻撃的。言うこともやることも無茶がある。厳しいようにも見えるが根は優しい。
幼少時代、故郷が焼き討ちにされたこともあって、貴族に対してはいい感情を持ってはいないが、それが自分に与えられた現実なのだと受け止めて逆らうようなことはしていない。
物心ついたときには既に持っていたガーネットピアスを大切にしている。

瞳はただ無表情だったわけではない。
……初めから、哀しみを一杯に湛えていたのだ。

19歳/男/身長:182cm
生年月日:蛍袋の月2日
■世界を放浪する旅人。口数が少なく冷静なように見えるが、行動は全くもって意味不明。人の話を聞いているかと思えば何も聞いていなかったり、妙に家事全般が好きだったりと、真面目なのかお茶目なのか判断がつかない。
剣術に長け、頭もいい。…しかしその性格故にとっつきにくいのが災いしたのか、知り合いは少ない。
その上何故か目立つことを嫌い、人に紛れて行動することを好む。それ故か、着ているものも質素で剣の鞘もぼろぼろ。一歩間違えれば乞食と間違われるような雰囲気をしている。…が、本人は全く気にしていない。ふとした時に過去の知り合いとピュラを重ねているようだが…。

耳元の大きな金のリングピアスが小さく揺れる。
彼は小さな笑みをかすめるように残すと……。

114歳/男/身長:19cm
生年月日:水仙の月11日
■寿命三千年といわれる妖精族の中でも得に若い少年。とある事件をきっかけに妖精の住む村を離れ、2年前に魔物に襲われているところをスイに助けられてからはずっと共に旅を続けている。
無口なスイとは対照的に明るく社交的で生真面目。ただ少し真面目すぎるからか、どうも苦労役を押し付けられがち。妖精族の中でも上位魔法を操れる才能を持ち、その効果は千差万別であらゆる場所で活躍出来る。
スイの数少ない理解者でもあり、彼のことを心配しては影で溜め息をついている面も。

北の果てに咲いた、雪の精霊。
朝の泉よりも澄んだ瞳が何処かで潤む。

14歳/女/身長:148cm
生年月日:桃の月24日
■14歳とは思えないほど純粋無垢ですぐに泣く一人旅の少女。元気いっぱいで天然ボケが激しい。甘いものが大好き。しかし一人称が『ボク』だったり、言葉遣いが妙に子供っぽいので一瞬戸惑われることもしばしば。
ただその性格からは思いもよらないほど博識でもあり、かなりの魔術への知識が必要とされる身封じの魔法を扱うことができる。しかし扱える魔法はそれだけ。攻撃魔法などは全く使えない。
進路を南へとり、あるものを探しているようだがそれが何なのかは一切口を閉ざしている。

赤紫の髪。鮮やかに弄ぶのは、穏やかな風。
それと同じ色の瞳。なのに、ずっと深い。

19歳/男/身長:176cm
生年月日:椿の月3日
■街から街へとぶらぶら一人で渡りあるく青年。かなり大ざっぱで楽天的。口が少々減らないのが玉にキズ。いつもふらふらしていてさっぱり目的が何なのかも分からない。何故かピュラによくつっかかってくる。
大層な女好きですれ違う女から女へと声をかけるお調子者。賭け事が好きで、暇な夜は毎晩のようにカジノに通っているらしい。何処から来たのか、旅の理由、全てが謎。

大剣を携えた麗人、ひとり。
天使とも見紛う微笑みをこちらに向けている。

23歳/男/身長:185cm
生年月日:紫陽花の月30日
■世界を放浪する旅人。温厚で誠実で優しく美形という最強の性格を持っている。しかも腕も立つ。スイの過去の数少ない知り合いで、彼とはいくつか仕事を共にこなしたらしい。
ただ、いつも笑顔を浮かべていて激しい感情をださないのでその分謎も多く、本音が見えない。魔法を使うことが出来る。元々は貴族だったが、家庭内のいざこざで旅にでることになったらしい。

すらりとのびる高い背に、しなやかで長い手足。
腰まで伸びた紫紺の髪と、ぬくもりをいっぱいに溜めたやわらかな瞳。

26歳/女/身長:168cm
生年月日:蒲公英の月24日
■西の大陸にある武術の都ドトラ出身で龍流拳術(ろんるけんじゅつ)の師範資格を会得している女性。ピュラの師匠でもあり、彼女とは2年間旅を共にした。以来弟子は持っていないので、今のところ弟子はピュラだけとなる。
もっぱら明るく細かいところは気にせず、更に人の目も気にしないという大層太い神経を持っている。言うこともやることもかなり無茶。そして懲りない。
スラムの中から連れ出したピュラにはまるで母か姉のように接している。世の暗ばかり見ていたピュラが明るくなったのも、彼女の存在があったからなのかもしれない。

ランプに鈍く照らされて、口元の笑みが一層際立つ。
歳を感じさせない空気をまとい、そうして周りを圧倒する――。

32歳/男/身長:188cm
生年月日:紫陽花の月22日
■地下に潜り隠密にある活動を続ける計算高い男。外見にそぐわず読書が好きで知識量がかなり豊富、また軍師としての才能も目を見張るものがある。剣術も未だおとろえる様子がない。
いつも軽口を叩いているように見えて、しかし油断ができない印象を周囲に与える。かなり饒舌であり、その話術を持ってしてあらゆる問題を軽く突破してしまう。どうやら彼はスイを探していたようだったが………。

ムーンストーンをはめ込んだような、透き通った灰色の瞳だった。
その深みのある表情は、大海のように穏やかで。

17歳/男/身長:172cm
生年月日:向日葵の月1日
■海の一域をまとめる海賊のリーダー。…だが、本人はおっとりしていてまるで海賊とは思えない。
のんびりとしていて、焦りというものを知らない。愛称は『親方』。また、手下たちが彼を慕うのは他にも理由があるらしい。海を何よりも尊く大切に思い、決して畏敬の念を忘れることはしない。
ただ、その静かな微笑みが時には凍り付くほどの残酷な色を湛えるときがあるが……、それは少年の過去を匂わせる、彼の苦しみでもある。

灯火に揺れる琥珀のきらめき、萌葱に揺れているのは……宝石?
歌を紡ぐように囁きを零すのは、桃色の唇。

20歳/女/身長:161cm
生年月日:露草の月18日
■山を一瞬にして谷へ変えるとさえいわれる究極の魔法アレキサンドライトの使い手。
アレキサンドライトが伝わる彼女の家はその力が外に漏れないよう、ずっと山奥に暮らしていたのだが、戦争の為にウッドカーツ家によって探し出され事実上拉致される。そのまま戦場に放り込まれる彼女に抗う術などなかった。
物静かで優しい性格をしていて、その落ち着いた物腰には一瞬神の力を使う者だということを忘れてしまうほど。だが、その瞳の奥に眠る彼女の哀しみは誰に知られることもない。



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